【映画レビュー】地続きに繋がるメッセージ「この世界の片隅に」

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2016年は邦画当たり年であったとか。「シン・ゴジラ」「君の名は」は見させていただいたがずっと取りこぼしていた気がかりが一つ

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あらすじ

1944年(昭和19年)2月、絵を描くことが得意な少女浦野すずは、広島市江波から呉の北條周作のもとに嫁ぐ。戦時下、物資が不足し、配給も乏しくなる中、すずは小姑の黒村径子の小言に耐えつつ、ささやかな暮らしを不器用ながらも懸命に守っていく・・・(wikipediaより抜粋)

前評判のあたりから期待は高まり絶対に行かねばならんと思っていたにもかかわらずお仕事に忙殺されあれよあれよと月日は流れ・・・

正直もう上映館などないと思っていたがどうやら今でもロングラン上映を続けているようで、ちょいとスキマの空いた午前中に鑑賞させていただいた。

まあレビューっつってもね・・・

第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストワン、第71回毎日映画コンクール日本映画優秀賞・・・

まー私なんぞがいまさら!このタイミングで!語る意味などミジンコ程もない世間が認めた傑作、秀作でありますよコレは。

いやしかしね〜・・・言いたい、コレは。この映画の持つ「熱」を。その「熱」はさぁ・・・「体温」であり「戦火」であり・・・「歴史」とはまた違う「生活」の記録であり・・・それを伝えたいという「気持ち」であったり・・

なんだかウエットで気持ち悪ぅいオジサンの独り言であるが、終盤付近の緊迫感高まるパート以外でも生きる尊さ、日常や不安定な価値、正も悪もどちらもなく弛っている恋愛・・家族・・・

もー何ていうんですかねえ・・・

ジュワッときちゃうんですよ。ジュワッと。

思わず原作本もポチッと購入

正直全く存じ上げなかったのだが、こちらの原作本は名作として名高いとのこと。

こちらを読ませていただくと映画版が相当忠実に原作を再現していることがわかる。一部改変しているところもあるものの、物語を整理する意図も伝わり良質なカスタマイズと言えるのではなかろうか。

まあ全体的に描写が細かく、情報量の多い作品なので原作を読んでからでも十分に映像化を楽しめるし、映画が先でも「あーこれこういう意味だったんかい〜」と新たな発見もできる相互補完関係。どっちの順番でもOKなのでこちらも是非手にとっていただきたい!持っといて損なし!

あっという間の二時間超

正直クラウドファウンディングで制作費を集めて作られたと聞いていたので、こじんまりとまとまった良作、くらいに勝手に思っていた本作だが、あまりにも濃い内容に全く長さを感じることもなく、10時に入館した私が表に出たときには正午をとっくに超えていた。

物語の印象と現実世界の境目にちょっと混乱した頭でスマホの電源を入れ直すとニュースアプリがアメリカ軍のシリア爆撃を報じていた。

涙がこぼれそうになるのをグッとこらえた。

なんでもない日常を過ごしたかったすずさんの思いはまた蹂躙されるのか。70年の時を超えた祈りはいつまで届かないのか。

違う。呉のすずさん。シリアのすずさん。北朝鮮のすずさん・・・

彼女たちの戦いは続いていく。変わらぬ日常を守り、ささやかな幸せを噛み締め生きる。

そして彼女たちは負けることはない。たとえ命を散らしても「生活を守る」思いだけは必ず脈々とつながり続けるのだ。

でもさ〜・・・

でもさー・・・・

とってもウエッティーになっちゃったワタクシことジャンクフードボーイだがホント今作は「火垂るの墓」に取って代わる名作の誕生!毎年8月に放映される日本人のマイルストーン、平和への道標になるに違いない。今さらながらオススメです!

以上!ムービージャンクフードでした!!